日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年5月8日成長には『素直さ』が欠かせない

 

★あいさつ一つで人間関係が良くなる


ベーシックコースでは、毎回、前半に話し方に関する講義をした後、後半は受講生が2分間のスピーチを行います。このスピーチのテーマは毎回決まっています。3回目と4回目のテーマは「あいさつを実行して」というものです。
ベーシックコースの初回に、あいさつの目的やその目的に沿った具体的なあいさつの仕方などを講義しています。受講生にはその講義内容に沿ったあいさつを日常の中でしてもらい、相手の反応や自分の気持ちの変化などをスピーチしてもらっています。
この課題にきちんと取り組んだ受講生は、人間関係が明らかに変わったことを実感して聞き応えのあるスピーチをしてくれます。


★あいさつをテーマにしたスピーチの例


受講生のNさんは、このテーマで素晴らしいスピーチをされました。その内容は次の様なものでした。

「私には小学生と幼稚園児の2人の子供がいます。子供達には常日頃、『大きな声であいさつしないとダメだよ!』と言っていますが、なかなか言った通りにあいさつしませんでした。それが私にはちょっとしたストレスになっていて、子供達にイライラした気持ちを持っていました。
しかし、このコースの初回にあいさつの講義を聞いて『そうか、あいさつをして欲しければ自分からあいさつすればいいんだ』ということに気付きました。そして、私から子供達に大きな声で元気よく「おはよう!」とあいさつするようにしました。すると、子供達は二人とも、大きな声で「お母さん、おはよう!」とあいさつをかえしてくれました。
その時、私は気付きました。大きな声であいさつをしていないのは、子供達ではなく私自身だったんだ、と。
それからは、学校や幼稚園で私は率先して「こんにちは!」とあいさつをしています。子供達も私に続いて「こんにちは!」と大きな声であいさつをしてくれます。
今回、あいさつを実行して私は、何事もまず自分がやらねばならない、ということを学びました」

 

★成長には『素直さ』が欠かせない


日本話し方センターでは、『子供は親の言うとおりにはしないが親がすることを真似る』と伝えています。上のNさんのあいさつのスピーチはまさにその好例です。

ところで、私はこのスピーチを聞いて、「人の成長には『素直さ』が欠かせないな」と改めて思いました。

まず、Nさんは講義内容を素直に受けとめて、大きな声で元気のよいあいさつを実行しました。いくら良い話を聞いても「自分は話の仕方が上手くなりたいので、あいさつは自分には関係ない」などと考えて実行しなければ、人間関係が良くなるスキルが身についたかも知れない機会を逃してしまうことになります。聞いたことを実行したNさんの素直さが子供達の行動を変えたのです。そして何事もまず自分がやらねばならない、という大切な気付きを得たのです。

また、Nさんはご自分に改善すべき点があったことに気づき、素直にそれを認めました。ベーシックコースの受講生の様子を見ていても、自分の改善点に気付いて素直にそれを認める人は、話し方も、また話している内容も必ず大きく変わっています。人は、自分の改善点になかなか気付きませんし、気付いても認めようとしません。なので、自分の欠点を認めるだけの素直さがある人は、講義で伝えていることや講師のアドバイスなどを素直に受け入れてくれます。そして、素直に努力を重ねます。自宅でしっかりとスピーチ原稿を作って練習してきてくれます。そういう人は話し方もコミュニケーションの取り方も劇的に改善されています。

何かを学ぼう、自分を変えよう、と思われている方は、このNさんのように、色々なことをぜひ素直に受け入れてみてください。

 

★プロのアドバイスを受けて話し方を改善しましょう!


ベーシックコースでは話し方のプロである講師が、受講生一人ひとりの特徴に合わせた最適なアドバイスを行いながら、話し方に磨きをかけるサポートをしています。それらのアドバイスを素直に受け入れて改善練習をされる方は確実に話し方が上達されています。
ぜひご受講をご検討ください!
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